【報道解説】愛知県名古屋市で楽器に体液を付けた器物損壊事件で追起訴
愛知県名古屋市で楽器に体液を付着させたことによる器物損壊事件について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所が解説します。
【報道紹介】
教員らが女子児童を盗撮した画像などをSNSグループチャットで共有していた事件で、名古屋地方検察庁は、令和7年8月8日に、女児の楽器に体液を付けたとして器物損壊罪で名古屋市立小学校教諭の男性(42歳)を追起訴した。
横浜市立小学校教諭の男性(37歳)は、不同意わいせつ罪や性的姿態撮影処罰法違反などの罪で追起訴した。
起訴状によると、名古屋市立小学校教諭の男性は、今年6月に、自宅で女児2人のリコーダーなどに体液を付着させ損壊したとされる。
横浜市立小学校教諭の男性は、昨年10月に、神奈川県内で女児にわいせつな行為をしたほか、今年4月にこの女児を含む6人が着替える姿を盗撮して児童ポルノを製造したとされる。
(令和7年8月8日に配信された「時事通信」より抜粋)
【体液付着による器物損壊事件の刑事処罰とは】
他人の物に体液を付ける等の行為をして、その物の効用を害した場合には、刑法の「器物損壊罪」に当たるとして、刑事処罰を受けます。
器物損壊罪の法定刑は、「3年以下の拘禁刑又は30万円以下の罰金若しくは科料」とされています。
・刑法 第261条 (器物損壊等)
「前三条に規定するもののほか、他人の物を損壊し、又は傷害した者は、三年以下の拘禁刑又は三十万円以下の罰金若しくは科料に処する。」
【警察の取調べ対応について弁護士相談】
犯罪が警察に発覚して、刑事事件となった場合には、まずは警察署での取調べに呼ばれて、被疑者の供述内容をもとに調書が作られます。
警察から呼び出しを受けて日帰りの取調べを受けるケース(在宅捜査)の他に、突然に家宅捜索を受けたり、逮捕勾留されて身柄拘束された上で、取調べを受けるケースも考えられます。
警察署での取調べが何度か行われて、警察官が調書作りや証拠集めを終えた段階で、事件書類は検察庁に送られます。
そして、検察庁でも取調べが行われた上で、事件の起訴・不起訴の判断がなされます。
事件を起訴された場合には、略式裁判での罰金刑や、正式裁判が行われて拘禁刑の実刑判決や、執行猶予付きの判決を受けることが考えられます。
まずは、器物損壊事件が発生してから、できるだけ早期の段階で、刑事事件に強い弁護士に法律相談することが重要です。
風営法違反事件で刑事弁護の依頼を受けた弁護士は、警察取調べにおける事実認否等の供述内容や、今後の裁判に向けた事件事実の主張・立証のアドバイスを行うなど、刑事処罰の軽減や不起訴処分の獲得を目指して、弁護活動に尽力いたします。
愛知県名古屋市の器物損壊事件でお困りの方は、刑事事件を専門に扱っている、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所の評判のいい弁護士にご相談ください。