【報道解説】埼玉県所沢市の小学校で児童ポルノ盗撮事件で逮捕
児童ポルノ盗撮事件に関する警察取調べ呼び出しへの対応について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所が解説します。
【報道紹介】
自身が勤務する埼玉県所沢市立小学校の教室で着替え中の女子児童を盗撮したとして、埼玉県所沢警察署は、令和7年7月24日に、性的姿態撮影処罰法違反と児童買春・ポルノ禁止法違反(児童ポルノ製造)の疑いで、埼玉県入間市在住の同校教諭の男性(48歳)を再逮捕した。
押収されたパソコンなどから、校内で撮影したとみられる動画数十点が見つかっており、所沢警察署は常習的に犯行に及んでいた可能性も視野に捜査を進める。
再逮捕容疑は、7月1日午後0時15分頃から同20分頃の間、同校の中学年の教室で着替え中の女児をスマートフォンで動画を撮影し、児童ポルノを製造した疑い。
逮捕当時は容疑を否認していたが、「女児が着替えている時の姿を盗撮したのは間違いない」と容疑を認めている。
(令和7年7月25日に配信された「埼玉新聞」より抜粋)
【盗撮による児童ポルノ製造罪の刑事処罰とは】
他人のわいせつな姿を、ひそかに盗撮したような場合には、性的姿態撮影処罰法違反の「性的姿態等撮影罪」に当たるとして、「3年以下の拘禁刑又は300万円以下の罰金」の法定刑で、刑事処罰を受けます。
他方で、盗撮行為の対象が18歳未満の児童である場合には、児童ポルノ禁止法違反の「児童ポルノ製造罪」に当たるとして、「3年以下の拘禁刑又は300万円以下の罰金」の法定刑で、刑事処罰を受ける可能性もあります。
【警察からの取調べ呼び出しへの対応】
「取調べ」とは、捜査機関が、事件の被疑者から、犯罪に関する事情を聴いたり説明を求めたりすることをいいます。
被疑者が逮捕・勾留されて身柄拘束された上で取調べを受けるケースと、警察署等への任意出頭あるいは任意同行によって取調べが行われるケースが考えられます。
警察への任意出頭や任意同行を求められた場合には、必ずしも逮捕されるとは限りません。
取調べが終われば、その日のうちに自宅に帰れるケースのほうが、刑事事件全体から見ると、比較的に多い傾向にあります。
しかし、任意同行や任意出頭から、そのまま逮捕に至るケースが無いわけではありません。
例えば、既に逮捕を予定しており逮捕状を準備した上で任意同行・任意出頭を求める場合や、出頭後の取調べで犯罪の嫌疑が高まったとして逮捕に至る場合などが考えられます。
警察から取調べ呼び出しを受けているのに、何ら正当な理由なく、連絡もしないまま出頭を拒んでいると、警察から「逃亡のおそれ」や「証拠隠滅のおそれ」があると思われて、逮捕される可能性も考えられます。
何も連絡しないまま、警察からの出頭要請を拒み続けることは、避けるべきでしょう。
何らかの事件に関与したとして、警察から取調べ呼び出しがあった際には、取調べに向かう前に、刑事事件に強い弁護士にご相談いただければ、刑事事件の豊富な弁護経験に基づいた、警察取調べ対応のアドバイスをさせていただきます。
まずは、児童ポルノ盗撮事件が発生してから、できるだけ早期の段階で、刑事事件に強い弁護士に法律相談することが重要です。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所では、逮捕当日に、逮捕されている留置場に弁護士を派遣する、弁護士初回接見サービスのご依頼も承っております。
埼玉県所沢市の児童ポルノ盗撮事件でお困りの方は、刑事事件を専門に扱っている、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所の評判のいい弁護士にご相談ください。