援交・淫行トラブルは,当事者も忘れた頃に突然警察が介入してくることが少なくありません。これは,他の刑事事件とは異なる,援交・淫行トラブル特有の事情があるためです。
いわゆる援交(児童買春の罪)・淫行(東京都青少年の健全な育成に関する条例違反など)は,相手方である児童・青少年の合意のもとに行われます。相手方の同意がない場合は,不同意性交等罪(旧強制性交等罪,旧強姦罪)や不同意わいせつ罪(旧強制わいせつ罪)に問われます。通常の刑事事件の場合,被害者は望まない被害を被っているため,警察に被害届を出すなどの行動に出ることが多いです。
これに対して,援交・淫行については,相手方の同意があるため,被害届を出そうという発想になりにくいことが挙げられます。むしろ,援交・淫行に関わっていることを児童・青少年自身も伏せる傾向にあるため,いわゆる被害者からの申告で事件が発覚するケースとは毛色が異なります。
援交・淫行事件は,相手方児童・青少年も意図しない形で発覚することが多いです。例えば,援交・淫行の相手方となった児童・青少年が,その後も援交・淫行を繰り返した結果,警察に補導されて,以前の援交・淫行も発覚することがあります。また,深夜徘徊等を両親に問い詰められた児童・青少年が話してしまうこともあります。そして,援交・淫行のやりとりはメールやラインで残っていることがあるため,本人ですら忘れた頃に警察から連絡が来ることも少なくありません。
警察からは,まずは話を聞きたいと任意での出頭を要請されることもありますが,突然逮捕されることもあります。また,出頭して取調べを受けた後に,逮捕状を示されてしまうことも否定できません。ひとたび逮捕されてしまえば,外界と自由に連絡がとれなくなり,当然ですが自宅に戻れず,会社にも通えなくなります。逮捕直後は家族との面会も制限されます。つまり,逮捕されてしまうと,日常生活と切り離された状態で捜査機関から取調べを受けることになり,心身ともに相当な負担を覚悟しなければなりません。
早期の釈放を求めるためには,法律の専門家である弁護士に依頼することが確実です。また,警察の介入まで期間の空きやすい援交・淫行事件では,できる限り早く弁護士に相談することをお勧めします。取調べにあたっての注意点や事件の見通しについて弁護士から事前に助言を得ることで,逮捕やそれに引き続く身体拘束の長期化リスクに対処することが可能になります。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所では,刑事事件・少年事件を専門に取扱う弁護士事務所として,援交・淫行トラブルの当事者となってしまった方へ,適切なアドバイスを行います。
初回の法律相談は無料で実施しておりますので,援交・淫行トラブルでお悩みの方は,まずは一度ご相談にいらしてみてください。