東京都葛西区 警察官が児童買春で書類送検(送致)で懲戒免職処分
報道によると,警視庁葛西警察署刑事組織犯罪対策課に所属する男性警察官が,児童買春の罪で東京地方検察庁に書類送検されたとのことです。男性警察官は,他2件の児童買春についても自供しているとのこと。男性警察官は,10月5日付で懲戒免職の処分を受けました。援交・淫行事件に詳しい弁護士が①書類送検と今後の流れ,②警察官の懲戒処分について解説します。
(フィクションです)
~ 書類送検と流れ ~
書類送検とは,一般的に,犯人(加害者・被疑者)の身柄を拘束しないまま,事件を検察庁に送致(送検)する手続きのことを意味します(在宅事件)。書類送検後は,主に検察官が主体となって捜査を行います。被疑者の取調べはもちろん,被害者の取調べ,場合によってはその関係者らの取調べを行うこともあります。また,警察官に指揮して補充捜査をさせる場合もあります。
送致から取調べまでの期間や取調べの回数などは,事案の軽重・性質,被疑者・関係者の供述状況等により異なりますから,一概にどれくらいだと言い切ることはできません。また,送致から刑事処分が出るまでの期間についても同様です。本件の場合,児童買春の余罪を自供していますから,仮に2件とも立件されたとしたらある程度の日数を要すると考えたほうがいいでしょう。なお,余罪2件が立件された後の手続も本件と同様で,警察官の捜査が終了すれば検察庁へ書類送検されます。これを追送致(送検)と言います。
~ 警察官の懲戒処分 ~
警察官と言っても国家公務員の警察官(いわゆるキャリア)と地方公務員の警察官(いわゆるノンキャリア)に区別され,前者の身分については国家公務員法の後者の身分については地方公務員法の適用があります。地方公務員の懲戒処分については,地方公務員法29条に定めがあり,同条1項3号によれば,「全体の奉仕者たるにふさわしくない非行のあった場合」には懲戒処分をすることができる旨定めています。警察官に児童買春を疑われるような行為があれば,これに当たることは明らかと言っていいのかもしれません。
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