横浜市栄区での児童買春 交際中でも児童買春で逮捕？ 示談交渉は弁護士
Ａさん（２５歳）は，Ｖさん（１５歳）と横浜市栄区のホテルで性交したとして児童買春の罪で，神奈川県栄警察署に逮捕されました。
Ａさんは接見に来た弁護士に，「Ｖさんとは交際中で，Ｖさんにお金を渡してセックスしたことはなく，服や小物を買ってあげたり，ホテル代をおごってあげたりしていただけだ」などと話しています。
（フィクションです）
～ 交際中であれば罪を免れるのか？ ～
児童買春は，児童等に対し，対償を供与し，又はその約束をして，当該児童に対し，性交等をすることをいいます。
対償とは，現金のみならず，時計，バックなどの物品の他，食事の提供，債務の免除などの財産上の利益を含みます。
そして，対償と性交等とが対価関係に立つと認めらられば児童買春となります。
確かに，Ａさんが言うようにＶさんが交際関係にあったという事情は，財産上の利益と性交等との間の対価関係の存在に疑問を生じさせる事情にはなるでしょう。しかし，ＡさんのＶさんに対する何らかの財産上の利益が性交等と対価関係にあると判断されれば，交際中であってもやはり児童買春となるのです。
また，本件では，そもそもＡさんとＶさんが交際中であったのかどうか検討する余地があるでしょう。
Ａさんが，いくら交際中だったと言い張っても，Ｖさんにはその気はなかったかもしれません。
その他，ＡさんとＶさんが知り合った経緯，知り合ってから性交までの期間，性交の内容・頻度等，交際の内容等の客観的事情も検討する必要があります。
児童買春の場合，被害児童よりもむしろ，その保護者の処罰感情が強く，発覚すれば児童に率先して警察に被害届を提出するケースも多いです。
早期の身柄解放，不起訴処分を望むのであれば，被害児童に対してはもちろん，その保護者に対しても真摯に謝罪し，早めに示談交渉を開始する必要があります。
始めは感情のもつれなどから，なかなかうまく示談交渉を進めることができないかもしれませんが，粘り強く交渉すれば示談を成立させることができる場合もございます。
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（神奈川県栄警察署への初回接見費用：３７，８００円）
